「緊急即応マンツーマン特講」の現場から ─A君へのワンポイントアドバイス─ |
緊急事態発生例 A君のSOS! 「エントリーシートがどうしても通らないんです。自分ではそれなりに書けているつもりなんですが、どうしてなんでしょう。B社のエントリーの期限があさってなんですが、どう書いていいのかわからなくなってしまいました。どうすれば通るのでしょうか?」 |
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さて、まずは、「自己PR」を見てみようか。 「私は、何ごとにも粘り強く積極的に取り組むことができます」 なるほど、これがA君の「自己PR」の核心だね。うーん? この「自己PR」では「粘り強い」「積極的」という言葉が繰り返されてるね。 はっきり言うと、A君の「自己PR」は、「落ちるエントリーシート」の典型なんだ。確かに、「粘り強さ」「積極性」は重要なセールスポイントだよ。だけど、このようなことを書く学生が多いから、そうであればあるほど、自分自身の「粘り強さ」「積極性」の中味を明確に指し示していくことが必要なんだ。 問題は、「明確に指し示していく」ためにどうするのか、だ。もちろん、シート作成技術も必要だ。A君の場合、アピールしたいことをもっと絞る、「何事にも」などといった漠然とした言葉を並べない、簡潔にエピソードを示してセールスポイントを裏付ける、「粘り強さ」「積極性」という言葉を使わずに「A君らしさ」を表現してみる、等々。この辺りのことに注意と工夫が必要だな。 けどね、一番の問題は、A君が自分自身を「知らない」ことにあるんだ。つまり、自己分析・自己対象化が極めて曖昧なんだ。だから、文章としてはまとまっていても、読み手にA君の人物像を伝えられない。まずは、君自身をいかに「発見」するかだ。そこから、「自分の何をどのようにアピールするのか」が見えてくるよ。さあ、ここから一緒に始めて、今日中に書き上げてみようか。 |
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