―― 志望理由書作成に取り組む受験生諸君へ ――
マニュアル本頼みの志望理由書は通用しない
「マニュアル本などの参考例を見れば志望理由書はとりあえず書けるし、それでいいんじゃない?」。そんな声が聞こえてきそうである。
確かに、それでも一応は書けるだろう。しかし、残念ながら、マニュアル本頼みの「借り物」の志望理由書が通用するほど甘くはない。面接の場においては、志望理由に関する様々なことが質問される。「他のだれでもない、私自身の志望理由」として明確になっていなければ、結局、「答えられなかった」という結果になってしまう。
「他のだれでもない、私自身の志望理由書」になっているか
あなたの「志望理由書」は、あなた自身の言葉で書けているだろうか。「そこで学びたい」という湧き上がる熱意が表されているだろうか。その意味で、「他のだれでもない、私自身の志望理由書」になっているだろうか。問われているのは、真剣に自分自身を語れるかどうか、学ぼうとする意欲を熱く明確に自分の言葉で示せるかどうかである。それは、マニュアル的な「対策」の問題ではなく、自分自身の生き方の問題である。
「志望理由書を書く」ということは、自分自身を見つめ、自分の生き方について考えるということである。将来を模索しつつ、自らの生き方の方向性を示そうとするものであり、あなたの熱く真剣な思いが凝縮して投影されるはずのものである。その意味で、あなたの高校生活の集大成としての一つの「作品」であるべきものなのだ。
あなた自身の力で、あなたにとっての「究極の志望理由書」を創っていこう
「○○を学びたい」「●●をしてみたい」と思っているのならば、「なぜ、なんのために、どのように」と自らに問いかけ、さらに掘り下げて考えてみよう。もし、「何をしたいのかわからない」と思い悩んでいるのであれば、どこが、どのように「わからない」のかを整理し、「わかる」ためにはどうしていけばよいのかを考え、「わかる」ための芽を育んでいこう。
「どう書けばよいのかを聞き、覚える」という発想に別れを告げ、もうこれ以上何も考えられないという限界まで徹底的に考え抜き、そこから自分なりの「答え」を創り出そう。そこであなたは初めて断言できる。「これこそが、他のだれでもない私自身の志望理由書だ」と。さぁ、あなた自身の力で、あなたにとっての「究極の志望理由書」を創っていこう。
そのためのステップとして、この「通信アドバイス講座―志望理由書草稿作成コース―」を、受験生諸君が活用されることを願うものである。
|